マレーシアの空港で「いいから落ち着いてあのカフェで茶でも飲め」と言われた話
私の人生最大のピンチはパスポートを失くしたときのことだ。
数年前、滞在していたタイからマレーシアへ旅行をした。
夜、マレーシアの空港に到着し、イミグレーションの列に並んでいる時に人生最大のピンチが訪れた。
パスポートが見つからないのである。
出発地のタイの空港ではあったはずパスポートがカバンに入っていない。
頭の中は大パニック。汗は滝のように出て、ポタポタとカバンに垂れる。上着にもズボンのポケットにもない。カバンの中を全部出してようやく現実を飲み込むことができた。
僕は、パスポートを、失くした。
しかもタイから出国しマレーシアに入国する前に。宙ぶらりんの状態で。
これは一大事と降機したゲートまで大慌てで戻って近くにいたガタイの良いスタッフに事情を説明。汗だくで説明していた私に対して「落ち着け」「もう飛行機は行った」「どうにもならない」「いいから落ち着いてあのカフェで茶でも飲め」と的確にアドバイスしてくれ少し冷静になった。
航空会社の受付に相談し、すぐに乗ってきた飛行機を調べてくれると、幸いにもその便はタイとマレーシアを往復する便だったのでタイに着き次第機内を調べてくれるとのこと。
並行してマレーシア国内で待ってもらっていた知人が日本大使館にも連絡してくれ、すぐに私の携帯に大使館員の人から電話がかかってきた。
内容は3点。今の状態ではマレーシアに入れない。タイにも戻れない。日本に強制帰国になります。
これは会社からとんだ大目玉をくらうなあと覚悟を決めて茶を啜って時間を潰した。
しばらく経って航空会社のカウンターへ。タイに戻った機内のラゲッジスペースに私のパスポートがあったとのこと。おそらく普段入れない鞄のポケットに一時的に入れて、そのままラゲッジスペースに入れてそのポケットからパスポートが落ちたのかもしれない。
飛行機はまたタイからマレーシアにやってきてパスポートをスタッフから受け取った。
本当に安心した。全ての人に感謝をした日だった。
それ以降、パスポートは鞄の定位置に入れるようにしている。今でもたまに思い出しゾッとしている。人生最大のピンチだったように思う。
10年ぶりに1日だけフジロックに行ってきたよの話 ¥21,000 (チケット代)
奇跡的に朝6:00起床。7:10上野発の新幹線に乗り越後湯沢8:13着。今年はスキーで来ているので大きな感慨はないけど、それでもFUJIの旗を見ると上がるな。
バス乗り場の近くでまずチケット購入。これを含めてこれから先は全て電子マネー(私はSuica)で支払うことになる。10年前との大きな変化。
シャトルバスは大して並ばず、10分ほど待って乗車。会場までは40分程度。会場に近づきトンネルからキャンプサイトを見下ろすと、ああ、やってきたんだなと感慨に浸る。
会場に着きリストバンド交換所までひたすら歩く。途中6-7人のダフ屋が声をかけてくる。相変わらず怖い。リストバンド交換所で初めてフジロックアプリの存在を知る。え、タイムテーブル配ってないんだ・・・。
入場後、まずオフィシャルグッズを見る。今までほとんど見たことも買ったこともなかったが10年ぶりというテンションはもう凄まじく、Tシャツを買ってしまった。バスタオルも買おうか本気で悩んだが買わず。買えばよかったと後悔している。
ゲート前Yellow Cliffというエリアでは飲食店と椅子テーブルが多数ありかなり助かる。ラーメンを食べたがいまいち。
いよいよゲートから入りまずは苗場食堂でビールと鮎の塩焼き。うまい。飲み食いしつつグリーン、ところ天国、川でひんやり、ホワイト、ボードウォーク、フィールドオブヘブン、オレンジカフェを通過しジプシーアバロンへ。ところどころレイアウトが変わっている。特にオレンジはステージがなくなっていた。代わりに飲食店と屋根付きの休憩所エリアが加わりなんというか非常に助かる仕様になっていた。ものすごく暑いけど。
観たアーティストで印象に残っているのはまずオレンジレンジ。グリーンステージ端の芝生で寝ころがって聞いていたが、皆が歌って踊っていた。高校時代はチャラい感じが嫌いだったけどみんなの歌になってんじゃんと思った。SHARBETS、GRAPEVINEもパキッとしてて良かった。スカパラでは久しぶりに楽しく踊ったが隣で旗を振り回している方がいて、その旗が顔にピロピロと当たるたびになんとも言えない気持ちになった。
以前は狂ったように食事を摂っていたんだけど、今回は大して食べず。BREWDOGが出店してて嬉しかったのだけど、フェスで飲むならハイネケンのようなシャバシャバな方が嬉しいな。
ざっと雑に振り返った。楽しかった。次回はちゃんと宿泊プランで参加したいな。
出費まとめ
チケット代:¥21,000
新幹線代(往復) :¥12,760
シャトルバス:¥1,000
Tシャツ:¥3,850
飲食代:¥10,550
計:¥49,160
フジロックに行こうかな
7月29日。午後から出社して20時ごろ退社した僕は帰路にある顔馴染みのバーで店主と話していた。妻は有給を取り実家へ帰省していた。そのため急いで家に帰る必要もなく、何なら相当の深酒をするつもりでもいた。金曜深夜のスタンディングバーは何となく放課後のような自由さがあって好きなんだ。
他の客との会話の中でフジロックの話題が出た。行きたいけど、チケットないんじゃないかな。雨の予報だから大変かもね。なんて。
クラフトビールを2パイント飲み、店主おすすめの芋焼酎(八幡)のソーダ割を飲んで相当に仕上がって時間もそろそろ日付変更線。ちょっと酔いのカーブが急だったので帰ることにした。
雨の予報だから大変かもね。酔った頭を少し落ち着かせるためにコンビニの前で足を止める。フジロックには2012年ごろまではほぼ毎年参加していて、雨が降った時の足元の悲惨さはよくわかっている。ゴアテックスのトレッキングシューズは昨年ぐらいにソールが剥がれて廃棄している。替えも探しているがピンとこないまま今日に至ってる。
悲惨になることが目に見えてて行けるほど蛮勇は持ち合わせていない。スマホをいじる。だってほら、苗場スキー場の降水確率は60%で高いじゃないか。降水量は1.0mm…少ない。これだったら大丈夫か。しかも夕方からまた晴れると出ている。妻は日曜まで実家。これは、行くしかない。
チケットぴあにアクセスし、チケットを購入。目の前のコンビニで発券して帰る。
ゴアテックスのレインウエア、椅子、ジップロックなど諸々を用意して風呂に入って寝る。
鹿児島旅行2022~冬~
これを書いているのは2022年7月。何を今更、とは思うけど旅の記憶をきちんと残しておきたい。
なんとなくコロナが収まったり盛り上がってしている間に全日空のマイルが切れそうだったので
ANAコインに変えてしまおう。ついでに最近乗っていない飛行機に乗ってどこかに行こう、ということになった。
たまたま読んでいたメトロミニッツで興味深い鹿児島の記事が続いたのでこれも運命と思い鹿児島に行くことに決めた。
お目当ては2つ。どちらもメトロミニッツに載っていた桜島までのフェリーの中で食べられるうどんと、嘉之介蒸留所のウイスキーだ。
2/5(土)朝 7:30のフライトに間に合うために早朝家を出てモノレールに乗る。整備場前に着く前のこの朝焼けよ。
鹿児島に着いてからはレンタカーを借りて一路、嘉之介蒸留所へ。
目当ての70%を占めていたテイスティングバーには入れず残念だったのだけど、ショップ全体を包むモルトと磯の香りが素晴らしかった。
小さなボトルしか売っていなかったので、1本購入。茫漠とした景色が良かった。
嘉之介蒸留所を後にし、一時間ほど?桜島に向かって運転。港で車を止めてフェリーに乗る。
フェリーでうどんを頼むも写真はメトロミニッツのようにはいかない。普通のうどんだったけど美味しかった。ガラガラの席でもぐもぐ食べる。
桜島では周遊バスツアーに申し込み、途中でレジェンド長渕跡地を通り過ぎた。ピッタリ一時間。
鹿児島市街へ戻って夕食。ホテルはドーミーイン。やはり共立リゾートは最高。
2日目は指宿温泉で砂蒸し風呂を初体験。砂が意外と重い。何より砂から上がって入る屋内の銭湯みたいな温泉が最高だった。
指宿から市街に戻る途中にある道の駅で売っていた鰹丼が400円ぐらいだったけど豪勢でなにより美味しかった。
指宿から市街に戻り天文館のむじゃきで白熊。
まだまだフライトまで時間があるので西郷像やプチドイツ村みたいなところに寄ってから帰りました。
総じて楽しい良い旅でした。嘉之介蒸留所は是非リベンジしたい。海が見えるバーでウイスキーを飲みたい。街中にある温泉にもふらっと寄って居酒屋で一杯引っ掛けたい。
鎮静剤使用胃カメラ検診の甘い誘惑 ¥9,000(ぐらい)
35歳を過ぎてから会社の人間ドックに胃カメラが選択できるようになった。
以前の人間ドックでピロリ菌が検出され、無事に退治はしたものの、年1回の胃カメラが半ば強制的に義務付けられた。
私は鼻腔が狭く、鼻からのカメラはトライしたもののNGだった。口からのカメラはやはりオエオエとえづいてしまい、看護師さんに背中をさすられながら、ゲップも我慢できず呆れられ、ようやく撮れた写真を見ながら「鎮静剤付きの病院の方が良いかもね」と言われる始末。
ならば自費でも構わない。勇んで戸を叩いたのは高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科。
綺麗な病院であることもさることながら、この病院の良いところはドン・キ・ホーテが近いところだ。予約時間の前についてもここで十分暇つぶしができる。
ロッカーのある更衣室で服を着替えて、処置室でストレッチャーの上に横になり、いざ胃カメラ。
最初は普通の点滴をしてもらい、しばらくしたらそこに鎮静剤が混ざって入ってくる。
この感覚が非常に不思議だった。背中の方からじんわりと温かく、ざらめが溶ける途中のねっとりとしたものが体に入ってくるのがわかる。目の前では看護師さんが淡々と作業をして、道具を置く金属音が聞こえる。他愛のないことを少し談笑している。部屋の奥のカーテンが揺れ、何かの医療機器のランプが点め
気づいたらさっきの更衣室でストレッチャーの上にいた。寝る、と言う認識がないまま意識が一方的に遮断されていたようだ。まだ少しぼおっとしている。とりあえず起きた旨を目の前を通った看護師に伝え、時間を置いて医師の問診を行った。
結果は問題がなく、小さなポリープを数個取ったとのこと。後日の生検結果も問題なかった。
医師から感想を聞かれ、「久しぶりによく眠れた気がします」と言ったら苦笑いされる。
年に一度であれば、鎮静剤付きの胃カメラが良いな。
デジタル一眼が楽しくて。FUJIFILM X-E4 ズームレンズセット¥110,000
数年間使用していたSONY RX100M3にうっかり水筒の水を浴びせてしまい、写真は撮れるものの、全体的にモヤがかかったような感じになってしまった。これはもうダメだと思いこのデジカメは手放し、FUJIFILM X-E4を購入。注文から丸々3ヶ月経ってようやく到着した。
シャッターを押すとガシャッと機械音がする。これだけでも写真を撮っていると感じるのは私が古い人間だからだろうか。レンズ含めて小型軽量で持ち歩く分にも全く苦にならない。ちょっと安っぽいかなとも思ってしまうんだけどそこは仕方がない。
写りについてはこれからお勉強になるんだけど、iPhone XSで撮っていたものと比べると立体感がある。フィルムシュミレーションモードも自然で良い。
ひとつだけ難点を言うのであれば、露光のダイヤルが何かしらに引っかかり、知らない間におかしな設定になってしまうところなんだけど、それもまあ撮る前に気づばいい事だよね。
買ってよかった。もっとたくさん出歩いて、いろいろな物を撮りたいな。